【体験談】 結婚式二次会ナンパ ~中編~
友人の結婚式の二次会で、タイプの女性「まな」を見つけた僕。
二次会では当たり障りのない会話しかできていない。
勝負の三次会へと続く。
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三次会の会場のセッティングに時間がかかっているため、会場の外で皆待機している。
そんな中、僕らは上手くまなのグループの近くをキープすることができていた。
僕とまなを含め、男2 対 女3の状況。
僕はあえて「まな」にはあまり話題を振らず、他の女性の気分を良くしようとしていた。
グループの会話が盛り上がってきた。
三次会も一緒に話すのが当たり前だと、お互いが思える程に。
そんな中、出身地の話しになった。
「まな」はある地方の島の出身だという。
なるほど、確かに都会で生まれ育った女性とは異なる魅力を「まな」は持っていた。
何にも染められていない透明感・素直さが感じられる。
(後でそれは間違いだったと知ることになるのだが…。)
試しに出身地を軽くイジってみた。
♂「◯島ってことは、ここまで来るのにパスポート必要だった?」
♂ 「ネットとか電話通ってないでしょ!」
♀「同じ日本ですよ!」
♀「電話もネットもあります!」
困ったように笑いながら、少しだけ不機嫌そうにもしながら「まな」は答えた。
その反応があまりにも可愛いので、もっとイジりたいような、優しくしたいような気分になる。
♂「ごめん冗談!海は綺麗?いいところ?」
♀「いい所ですよ!海好きなんですか?」
ようやく2人で話し始めたところで、三次会の準備が整ったとの知らせが入った。
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三次会では「まな」 のいるグループの近くに陣取った。
もうグループ同士で盛り上がる気分ではない。
周りに気を使う余裕も、もう無い。
僕は「まな」と隣同士に座った。
僕は既にまなに惹かれていた。
それでもなるべく前のめりにならないよう、余裕を持つことを意識して
「まな」の話しをよく聞いた。
仕事の話し、
出身地の話し、
兄弟の話し…
1時間近く話しただろうか。
だが、まだ距離がある。
♂「昔のまなの写真を見せてよ」
♀「えー、あるかなー。」
相手の女性と距離があるとき、同じものを見るのが効果的だ。
(そしてそれはたいていスマホ、もしくは飲食店ならメニューだ。)
♂「どれがまな?」
♀「どれだと思う?」
制服姿のまなは清楚というべきか、まだ脱皮前の蝶のようだ。
素材は素晴らしいが、まだまだきれいになる余地がある感じ。
♂「制服姿も可愛いけど、華やかになったね」
♀「そうかな?」
一つのスマホを2人で見る。
さっきまでより、2人の距離は縮まっていた。
三次会もあと30分くらいだろうか。
勝負をかける時間帯だ。
♂「でもさ」
♀「?」
♂「こんなに楽しく話せたのに、もう会えないのは嫌だな」
真っ直ぐ目を見て言う。
♀「私もです」
照れたりはぐらかしたりするかと思ったが、まなは意外にもハッキリ答えた。
〜〜〜完結編へ続く〜〜〜〜